目次
ASD(自閉症スペクトラム)とは

ASD(自閉症スペクトラム)の原因
ASDは生まれながらに持つ神経障害の一つであるため、子育ての仕方や発育環境によって発症するものではありません。具体的な発症原因は明らかになっていませんが、次のような要素がASDの発症の理由として影響していると考えられています。原因1. 遺伝による影響

原因2. 先天性の脳の機能障害

原因3. 妊娠中の喫煙や未熟児など、周産期による影響

ASDとの向き合い方
ASDは、社会的なコミュニケーションの困難さや反復的な行動を特徴とする神経発達症です。現在の医学ではASDを治療することは不可能とされており、完治することはありません。しかし、適切なサポートと工夫を通じて症状に向き合うことで、生活の質を向上させることは可能です。 まず、自分自身や周囲がASDの特性を理解し、受け入れることが大切です。ASDの人は、他者とのコミュニケーションにおいて独特のアプローチを持つことが多いため、無理に一般的な社会規範に合わせようとするのではなく、自分に合った方法を見つけることが重要です。例えば、明確なルールやスケジュールに基づいた日常生活を構築することで、安心感を得やすくなります。 また、感覚の過敏さや特定のこだわりがある場合、適切な環境を整えることが有効です。刺激を少なくし、落ち着いた環境で過ごす時間を増やすことで、ストレスを軽減することができます。さらに、家族や友人、職場の同僚に自分の特性を伝え、理解を得ることが重要です。 専門的なサポートも大きな助けとなります。カウンセリングや行動療法、必要に応じた支援ツールの導入により、ASDの特性を活かしながら社会生活を送ることができます。ASDは治療不可能ではありますが、適切な対応で、豊かな生活を築くことは十分に可能です。ASD(自閉症スペクトラム)でよくある質問
-
ASDの方が苦手とする表現方法にはどのようなものがありますか?
-
ASDの方は、具体的で明瞭な表現を好み、曖昧な言葉やニュアンスの含まれた表現を理解するのが苦手です。また、言葉だけでなく、非言語的な情報や社会的な暗黙のルールを理解することにも困難を感じることがあります。
-
ASDの方が得意とすることにはどのようなものがありますか?
-
ASDの方は、一つのことに集中する仕事が得意です。コミュニケーションや対人関係を必要としない作業では、過集中しながら細部にこだわることができるため、このような作業が得意とされています。
-
ASDの人が示すこだわり行動や、ASDと判断できる特徴にはどのようなものがありますか?
-
ASDの人が示すこだわり行動の例として、「特定の服や食べ物しか受け付けない」「同じテレビシーンを繰り返し見る」「特定の数字や記号に強くこだわる」「物を並べる遊びが好き」などがあります。大人のASDの特徴には、ジェスチャーや表情で自分の気持ちを表現したり、相手の気持ちを理解したりすることが苦手であることが挙げられます。しかし、自己判断でASDかどうかを決めるのは非常に危険です。ASDの診断は必ず専門医に相談してください。四条烏丸こころやすらぎクリニックでは、患者様の状態や症状に合わせた丁寧な診察を行っており、完全予約制です。詳細はご予約時にお問い合わせください。